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蔵見学「一ノ蔵」その2

一ノ蔵さんの見学は続きます。

一ノ蔵のこだわりに「手づくりの酒」というのがあると伺いました。“手づくりの酒”を名乗るには日本酒造組合が定める条件が3つ

甑(こしき)を使用して白米を蒸すこと
箱麹、蓋麹法で麹を作ること
生もと系、または速醸系酒母を造ってもろみを仕込むこと

その、甑を使った蒸米(むしまい)から放冷(ほうれい・蒸した米を冷ます)、さらに種麹振り(適した温度まで冷ました米に種麹を振り掛ける作業)の流れを見学せていただきました。

Img_2481Img_2482巨大な甑! 蒸しあがった米は、スコップで甑から掘り出す蔵が多いのですが、一ノ蔵さんでは一度に蒸す米の量がたいへん多いため、その作業をしていたら効率が上がらないとのことで、回転式の甑になっています。傾けた甑からかき出すように蒸米を外へ出す蔵人 さんたち。蒸気がもうもうと上がって熱そう~!放冷機の出口にも人がいて蒸米の温度をチェックしています。そして最後に種麹を振っているのが杜氏さんです。

蔵人さんたちが最後のところで待ち構えていて、種麹をImg_2479Img_2484 振った米を布で包み少し離れた麹室まで急いで運んでいました。蒸米の温度が下がりすぎてはいけないので、皆さん布に包んだ米を持って走る走る! ガラス越しに見るの台の上にみるみるうちに蒸米が山になっていきます。ここから切りかえし仲仕仕舞仕事などを経て(でこうじ・麹が出来上がること)までは約2日かかるそうです。

Img_2486 Img_2487 次に見せていただいたのは酒母(しゅぼ)を造る酒母室。酒母はもろみをじゅうぶんに発酵させるために酵母を純粋培養したもので、酒のもとになるもの。小さなタンクに麹と蒸米と水と酵母と乳酸菌によって仕込まれてる酒母。な、なんとこの酒母の味見をさせていただきました。もろみは何度かあるけど酒母は初めてー! んー酸っぱ~い!乳酸菌が乳酸を生成してることを実感。感動~~~!
しかし乳酸菌って…なんつーか、エライ菌ですね。元気な酵母を増やすため、ほかの有害なバクテリアを死滅させる乳酸を作り出すのに、その自分が出した乳酸と、元気になった酵母が作るアルコールのせいで死んじゃうんですもん。ありがとう乳酸菌!  

この酒母と、麹と水と蒸米(掛米)が「その1」でのタンクで3段階で仕込まれてもろみになるわけです。一通りの酒造りの過程をここまで丁寧に見せていただいたのは初めてでした。蔵人の皆さんがキビキビと動かれている様子も間近で見て感激。見学終了後に、お酒5種類と蔵の仕込み水を試飲。なんだかんだ言って、これが楽しみだったりしてね~えへへ…。一ノ蔵本醸造しぼりたて生原酒が、フレッシュでおいしかったなあ!

Img_2488 白衣から着替えて少し離れた「華の蔵」で、洋梨とひめぜんのカクテルをごちそうになり、お蕎麦を食べてから駅へ。

いやあ~充実の蔵見学でした! 詳しく判りやすく説明していただいた熊谷さん、最初から最後までお世話くださった山田さん、どうもありがとうございました。それから応援隊の管理人のHさん、いつも見学を企画してくださってありがとうございます。

今回の見学で感じたこと。
石数の多い蔵らしく設備の規模は大きいし工夫もされているけれど、やっぱり日本酒は人の手で造られるものなんだなと。人間が目で見て香りを嗅いで、時には音を聞いて判断し、肉体労働をして、そして微生物の力を借りて醸す、それは大きな蔵も小さな蔵も同じなんですね。あらためてそんなことを思った蔵見学でした。

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蔵見学(宮城県の蔵元)」カテゴリの記事

コメント

 酒造りの奥深さをあらためて感じた蔵見学でしたね。
 新米女きき酒師さんのリアルとネット両方での活躍を期待しています。

三陸沖さん

蔵見学、お疲れさまでした!
(といいつつ、どなたか分かっておりませんが…^^;)
これからも、よろしくお願いいたします。(^^)/


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宮城県 大崎市松山町にある 一の蔵の蔵見学に行ってきました。 今回も河北新報社の [続きを読む]

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