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寒梅酒造さん訪問

2月上旬、宮城県大崎市の寒梅酒造さんへ伺いました。

東日本大震災による被害で
蔵の建て替えを余儀なくされた寒梅酒造さん。
宮城県内の蔵元の中では
23BYの造りに入るのがもっとも遅くなりました。

例年より早めに造りを開始する蔵もあり、
10月くらいから次々と新酒が売り出されていた宮城。
焦っているんじゃないだろうか、悩んでるんじゃないだろうか…think
と、老婆心ながらひそかに気を揉むこともあったのですが。

蔵で酒造りの中心となっている
岩崎健弥さん、真奈さんは、
岩崎社長や蔵人さんたちと相談をして
蔵の方向性を形作り、しっかりと前を向いていました。

P2090925

新蔵です。

P2090939

お米が落ちていても目立つように緑色にした床。
掃除など、衛生面での管理がしやすくなったそう。wink

P2090931

酒母室。

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仕込み蔵。
そして、搾りをする部屋もすべて冷蔵設備が完備。

コンパクトにまとまった蔵は
無駄なスペースがなくなったことで
作業効率も上がったそうです。

このように設備が格段に進化した感がある寒梅酒造さん、
商品面でも今年大きな決断がありました。
全量純米酒の蔵になったのです。
代表ブランド「宮寒梅」はすべて純米吟醸以上。
純米酒は「宮寒梅プロデュース」という位置づけの
「鶯咲(おうさき)」。

真奈さんにお話を伺いました。

P2090921_2

「美山錦の純米吟醸45%は、
私たちが『こういうお酒を飲みたい』というところから始まりました。
それから初めて日本酒を飲む人にも、
日本酒をおいしいと思える一杯として
きっかけになれたらいいな、という気持ちで造っています」

一方では、こんな話も伺いました。

健弥さん、真奈さんが大学を卒業し
蔵を継ぐと決めて戻って来て、
いろいろなことを覚えるのが精いっぱいだったころ、
「若い人が帰ってきた」という周囲の期待が大きくて
うれしい反面、実力とのギャップに悩んだこともあったそうです。

「そんな中でも、この美山の純吟45を守って
ブランドとして、自信を持っていけるお酒にしていきたい、
自分たちで米を作っている強みを前に出して
胸を張って出せるお酒を造っていきたい、
という気持ちだけはあって…」


美山錦の純吟45は、寒梅酒造にとって、
蔵の芯、ともいえるような大切なお酒なんだということが
お話から伝わってきました。

P2090942_2

1月下旬、新蔵の新酒として初めて出したのも
美山錦45の純吟 生 うすにごり。

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四合瓶のスクリューキャップをかちっとひねると
華やかながらさわやかな香りがフワッと。。。
ひと口飲んだ時にはとにかくジューシーと言うか…
ジュワッと「美味しい!」という印象。
飲み進めるうちに、米の旨みがしっかりと感じられてくるお酒でした。lovely
新しいラベルも、素敵ですね。

震災では本当に大きな被害を受けた寒梅酒造さん。
このお酒が出来たときの気持ちを真奈さんに聞くと
一瞬、うーん、と言葉に詰まってから

「うわっ、うわっ …みたいな感じでした」

言葉にならない言葉。
おいしさよりも、とにかくうれしさとホッとした気持ちがあったそうです。

「お酒造れるって思わなかったですから、最初は」

ポロッとこぼれたその言葉に
被害の大きさがどれほどひどかったのか、がにじみ出ていました。

まもなく震災から1年。

「この1年で人ってこんなに暖かいんだ、と思いました。
こんなにうちのことを思ってくれる人たちがいたんだ、って。
ある意味、初心に戻れたと思います」


もともと酒販店さんとのつながりを
大事にしてきた健弥さんと真奈さんですが
今回の震災では、たくさんの応援、支援があって
その先の一人ひとりの顔が見えてきたそうです。

「これからがスタート。ひっぱってもらった分、
ひっぱっていけるような蔵になっていきたい。
酒販店さんには『宮寒梅を扱っていてよかった』と
思ってもらえるようになりたいし、
まずは地酒として宮城県で認めていただけるようになりたい」


真摯な口調からは、しっかりとした覚悟が伝わってきて
聞きながら胸が熱くなりました。

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まだまだ伺った話の半分も書けてないのですが
そのうち、別の形でご紹介したいと考えています。

寒梅酒造の皆様、お忙しいなか、本当にありがとうございました。

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