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2014年4月

蔵見学「蔵王酒造」その2

「蔵王酒造」さん蔵見学、その1からの続きです。

大滝さんにお話を聞いたあと、蔵を案内していただきました。

P3191234

 広い仕込み蔵。

タンクの容量が大きく、数も多いです。

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麹室には、大きな自動製麹器も。

蔵王酒造は一時、約3000石を醸す酒蔵だったので

その名残りで、いろんなものが大きい。

でも酒造りに関しては「大は小を兼ねないんです」と大滝さん。

少~中量の仕込みで造ったほうが
原料処理やもろみの管理がしやすいそうですが

大量を仕込んでいた設備を
そのまま
小~中量の酒造りに流用するのは難しいということです。

蔵王さんでは、来期の造りが終わったら、

設備を新しくすることも検討しているとか。

 

造りの方向性を変えたいと思った時に

それまでの設備が合わなくなるというのは

時々聞く話ですが、悩ましいですね…。

マスコミ効果などで、1つ、2つの日本酒銘柄に

人気が集中してしまうことはよくあります。

しかし、蔵元さん側ではこうした設備、原料調達の都合があるので、

突然需要が爆発的に変化したからといって

すぐに造る量を大幅に増やしたり減らしたりは難しいことです。

飲み手はそれを理解して、偏った情報のみに振り回されないようにしなければ。

自分が本当においしいと思える酒、好みに合う酒を探すことを楽しめる、

そんな賢い飲み手になりたいものです。

P3191235

これは何でしょう?

答えは、ヤブタの袋を洗って干しているところ。

 

萩野酒造さんでも話題になりましたが、

ヤブタ(酒を搾る大きなアコーディオン様の機械)の袋を

清潔に保つことにかんしては

本当に宮城の蔵の皆さんは気を遣っていらっしゃいます。

先生方の指導もあるのでしょうか。

近年宮城のお酒の香りのさわやかさが安定しているのは

こんなところのご苦労が反映されているのだろうと思いました。

P3191245

袋がついてないヤブタはこんな感じです。

 意外と珍しい画像?(笑)

 

P3191252

最後はきき酒をさせていただきました!

左から

 

「蔵王 純米大吟醸」山田錦 40

 

「純米大吟醸 蔵王昇竜」美山錦45

 

「蔵王 純米吟醸原酒」掛米・美山錦 麹米・山田錦 50

 

「特別純米 蔵王Inspiration」蔵の華 50

 

「特別純米 蔵王」美山錦 55 

 

蔵王酒造さんで現在使っているお米は、

美山錦、山田錦、蔵の華、ひとめぼれの4種類。

なかでは美山錦が多いそうで

 

「うちの酒には美山が合っているので主力にしていきたい」(大滝さん)

 

とのことです。

どれも、非常にていねいに大切に造られ、

管理されたことが伝わってくる味で、

ますます今後が楽しみになるお酒たちでした。(≧▽≦) 

 

P3191262

大滝さんと、帰り間際に駆け付けてくださった蔵人の金子さん(28)。

蔵王Inspirationは、このお2人と、営業の菅野さんという方
3人の若手社員が中心になって造られました。

金子さんも、今すごく酒造りをしている実感があって

やりがいを感じていると話してらっしゃいました。

そして締めに大滝さんのこのひと言

「万人受けするより、誰かにとっていちばん大事な蔵王になりたいんです」

なんかちょっとジーンと胸が熱くなりました。

蔵の長い歴史から見れば

2、3年の変化はまだまだこれから、なのかもしれません。

でも、10年20年経って振り返ってみたときに

「ああ、あのころが転換期だったね」と

いい意味で思えるといいですよね!

P3191264

蔵王酒造の皆さん、お世話になりました、
ありがとうございました!!

来期も期待してます!

今度はInspiration買って飲むどぉーーー!

蔵見学「蔵王酒造」その1

3月中旬、白石市の「蔵王酒造」さんの蔵見学へ!

200812月以来なので、5年以上ぶりです。

 

ここ2、3年、「蔵王」への周りの評価が上がってきていて、

私自身も、飲む機会があるたび「前の印象と違う!」

と思うことが増えていたお酒。

若い蔵人さんが、がんばっているという話も伝わってきていて

再訪したかった蔵のひとつだったので、楽しみに訪ねました。

 

白石駅から徒歩約10分で到着。                           

 今回案内をしてくださったのは

蔵人の大滝真也さん27)。

 

今期、蔵王さんは例年より早く造りを終えて

もろみもすでにすべて搾り終えていました。

でも、何より、大滝さんにゆっくりとお話を伺うことが目的でした。 

 

ことしで入社9年目の大滝さん、

入社して数年は、配送などの仕事をしていて

造りにはほとんど携わっていなかったそうです。

 

「酒造りは10名近くの南部杜氏がやっていて

社員は火入れから手伝うくらいでした」

 

ところが、5年ほど前から「社員の中から製造担当を育てたい」

という社長の意向を反映させ、大滝さんも造りに携わるように。

さらに2造り前から杜氏が代わったことを機に

大滝さんもより本格的に造りの作業に関わることとなりました。

なんと今期は大滝さんが杜氏の杉浦さんから製造計画を任されたそう。

 

 「今の杉浦杜氏と話すようになってから、

日本酒のことがすごく好きになったんです!」

 

と、顔を輝かせて話す大滝さん。

こちらまでうれしくなってくる生き生きとした表情です。

 

さて、今期発売され、仲間内でも大きな話題を呼んだ

蔵王さんのお酒がありました。

 

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ZAO Inspiration(蔵王 インスピレーション)」。

(写真がいまいちですみません。。。)

 

この日、同行いただいた早坂久美さんもブログで大絶賛。 

私はなかなか飲む機会に恵まれず、 

この日きき酒させていただいたのが初でした。 

なんと、スルスルとなめらかなお酒! 

なんの引っ掛かりも無く、するりん!と入っていきます。 

でも、たださっぱりしている酒とは違う。

 「水の良さ」を感じる、そんな酒なのです。

 

裏ラベルにはこんな記載があります。

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もう、これを読んだだけで、並々ならぬ決意と意気込みが

伝わってくるようではないですか!(*’’) 

 

これまでの蔵王の私の印象は

〝やや熟成感のある酒〟でした。

それとは真逆に近いこのお酒を、なぜ造ろうと思ったのか。

それが今回の見学でいちばん聞きたかったことでした。

 

その質問をすると、大滝さんはこんな話をしてくださいました。

 

「ことしは造る量を減らし、フレッシュなものを提供することを心掛けました。

 うちの水(蔵王の伏流水)の質は酒が柔らかい仕上がりになりやすいので、

 今まで火入れのタイミングが遅れると熟成感が出ていたんです。

 そこをスピードアップして、きちんとタイミングをはかって

火入れするようにしました」

 

その結果、酒質がかなりアップした、と大滝さん。

 

「〝蔵はこれから変わっていくんだ〟とアピールする商品が

 何かひとつ欲しかった。今まで味のある酒が多かったので、

 きれいなお酒を造りたかったんです」

 

P3191261

 

インスピレーションという言葉には、ひらめきや第六感という意味のほかに

 「何かしようという気持ちを起こさせる力」という意味があるそう。

 大滝さんたち自身、〝インスピレーション〟を得て作ったお酒。

 今度はそれを飲んだ方々が「何かしようとする気持ち」を起こせるように―。

 そんな思いを込めてこの名前を付けたそうです。

 

おっと、つい私まで熱く語ってしまいましたが

 蔵見学はここからです。

 (その2につづきます) 

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