阿吽(あうん)
2本ある壱弐参横丁の、右手(一番町側から見て)の路地を中ほどまで入っていくと
右側に黒塀の小粋な店構えの「阿吽(あうん)」がある。
半紙に達筆な朱書きで「仙台唯一の伊勢うどん」。
確かに伊勢うどんなんて他でお目にかかったことはない。
温かな笑顔で迎えてくれたご主人の菊地正宏さんは、
もちろん三重の出身…かと思ったら仙台出身だった。
ではなぜ伊勢うどん?
「学生のころ、伊勢を旅行した時に
この味にハマってしまってですね」。
すっかり伊勢うどんに惚れこんだ菊地さん、
その後も折りあるごとに伊勢に通い、
麺のゆで方などを修行し、
ついに2004年11月、店を出すに至ったのだとか。
そんなにも菊地さんを虜にした伊勢うどんとは?
ほかほか湯気の上がる熱々の太めの麺に
黒っぽい醤油ダレがたっぷりかけられて
おろし生姜がちょこんと乗っている。
ふわふわモチモチとした麺の歯ごたえは、初めての食感!
グルテンの少ない小麦粉を使うことでこの食感が生まれるそう。
麺といえば最近はうどんも蕎麦も「こしの強さ」が
もてはやされる傾向があるけれどこれは別物だ。
かといって、ただ柔らかいのとも違うし。
上手く表現できない…でも旨い!
こんなに醤油がかかったらしょっぱいんじゃない?
と心配した黒いタレも、実はほどよい甘辛さ。
この食べ方は江戸中期ごろから変わっていないとか。
伊勢参りの江戸の人々も食べた味と思うと感慨深い。
食べ終わると、タレが残った丼に奥さんの明美さんが
熱い麦茶を注いでくれた。
一瞬「麦茶とタレ?」と思ったが、
これが香ばしくてしみじみとした味わい。
なんだか癒される。
「仙台では伊勢うどんはまだまだ馴染みが薄いですが
体に優しくて、シンプルな食べ物だということを
アピールしていきたいです」と菊地さん。
もうひとつの人気メニューは手打ちの「切り麦」。
こちらは1日限定10食の冷たい麺。
ワカメを練りこんだ麺はつるつるっと滑らかで
なおかつしっかりとしたコシがある。
現在は息子さんも加わり親子で店を切り盛りしている。
2階には趣きのある囲炉裏席とちゃぶ台席。
まったりと長居してしまいそうな空間だ。
夜には板わさやダシ巻き卵、
茄子炒りといった肴とともに酒も楽しめる。(よこっちょ)
仙台市青葉区一番町2-3-28
Tel 090-6622-8727
営業時間 11:30~22:00(ランチは~14:00)
第三月曜定休
伊勢うどん(並・700円、大・800円)
切り麦(並・800円、大・1200円)
(ランチにはデザートの寒天、コーヒー付)
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コメント
先週、1年ぶりに仙台に行って阿吽を目指しましたが、横丁を何度歩いても見当たらない。
阿吽よ、どこに?
投稿: 阿吽ファン1 | 2011年5月30日 (月) 12時08分